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長崎市近郊・長与町

谷口動物病院

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猫の問題行動猫の問題行動

排泄の問題行動

飼い主の方が思われる排泄に関する排泄の問題行動の原因は多くあり、単独ではなく複合していたり、1つの原因が他の原因を誘発していることもあります。原因を見つけ対処する必要があります。

1.雄によるマーキング
 雄として、強靱な猫が子孫を残すという原理からなわばりとしての行為のためのマーキングです。
 行動的な特徴としては、直立したもの(壁、柱、家具など)に少量の尿を高い位置にスプレー状に吹き付けます。高い位置にマーキングする猫が大きくて強いというアピールで、少し出すのは、多くの場所にマーキングをし、縄張りが広いというアピールです。
 ライバルを感じた場合に始まることが多く、複数の猫のみならず、同居している犬等、他の動物がいる場合にはマーキングの確率が高くなります。

対処
 去勢手術。また、去勢手術では、雄特有の尿臭が軽減されます。

2.その物体がじゃま
 家具等を新しく移動させたり、設置した場合、そのものに排泄する。

対処
 元の位置に戻す。排泄して困る場所に立ち入らせない等の環境改善。

3.しかられた腹いせ
 猫は性格的に強いため、抗議の姿勢を排尿することでアピールします。しかった場合、ほとんどの場合が猫の行動がエスカレートし、悪化します。

対処
 しからない。排泄して困る場所に立ち入らせない等の環境改善。

4.我慢してお漏らし
 トイレのしつけでしかってはいけません。しかってうまくいくのなら問題行動はすでに解決済みのはずです。その場所へ連れて行ってしかるという方法を時々ききますが、その場所がいけないと解釈するよりも、排泄自体をしかられたと解釈する猫がほとんどです。結果、我慢しておもらし、さらにしかられる、または、しかられないよう見えないところで排泄という悪循環に陥ってしまいます。

対処
 しからない。排泄して困る場所に立ち入らせない等の環境改善。

5.トイレの掃除が十分ではない
 複数の猫を飼っている場合や、旅行等でその前の排泄物がトイレの中に残っていた場合、その場所での排泄を嫌がり、他で排泄することがあります。また、トイレを覚えさせるためにその猫の尿臭が付いた物が良いという意見もありますが、例え自分の臭いであっても、汚染していると感じる猫もいます。

対処
 トイレ清掃の徹底。可能であれば猫の頭数分の専用トイレの設置

6.材質が似ていて区別が付かない
 たとえば古タオルなど、トイレに使用している材質が一般の日用品と似ている場合、間違えて洗濯後の普通のタオルなどへ排泄してしまう場合があります。

対処
 トイレの素材に日用品と類似している物を使用しない。
 類似している物を付近に置かない。

7.膀胱炎等の病気
 泌尿器系の病気により、漏れるという症状が問題行動として認識されている場合もあります。
 
猫は膀胱炎、尿砂粒症等の泌尿器系の病気が多く注意が必要です。異常を感じたり、排泄ポーズが長い等の症状がある場合は病気の可能性が高く、診断を受けましょう。治療に関しては、診断により異なります。

まとめ
トイレ掃除はこまめに。
失敗をしからない。
特別な対処法治療法を必要としている原因もあるので、改善しない場合は診断を受けてください。

爪研ぎの問題行動

 爪を研ぐ目的は主に分泌線から出る化学物質(匂い)をそこにこすりつけるマーキングの一種です。行動パターンとして必ず起こる猫の習性であるために、爪研ぎ自体を止めることはできません。不適正な場所での爪研ぎをやめさせ、適正な場所で爪研ぎをさせることが必要となります。

対処法
適正な場所
 子猫は平面好む傾向があり、成猫は垂直面を好む傾向にあるので、設置の場合はそれぞれの好みを探して設置します。材料は段ボールのものを好む場合が多いと思います。
 設置したら、飼い主が猫の手をもってがりがりこすりつけて匂い付けと経験付けをします。
不適正な場所の防御
研がれる場所を固いプレートなどで覆う、またはその場所の床を滑りやすい材料等で覆い、ふんばりが効かないものにします。
抜爪術
 爪は骨からじかにはえています。爪をとる手術がありますが、実際は指の第一関節の骨をすべて切り落とす手術です。動物愛護の観点からも、安楽死以外に方法がないというときのみしか実施はおすすめしません。


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