爪研ぎの問題行動
爪を研ぐ目的は主に分泌線から出る化学物質(匂い)をそこにこすりつけるマーキングの一種です。行動パターンとして必ず起こる猫の習性であるために、爪研ぎ自体を止めることはできません。不適正な場所での爪研ぎをやめさせ、適正な場所で爪研ぎをさせることが必要となります。
対処法
適正な場所
子猫は平面好む傾向があり、成猫は垂直面を好む傾向にあるので、設置の場合はそれぞれの好みを探して設置します。材料は段ボールのものを好む場合が多いと思います。
設置したら、飼い主が猫の手をもってがりがりこすりつけて匂い付けと経験付けをします。
不適正な場所の防御
研がれる場所を固いプレートなどで覆う、またはその場所の床を滑りやすい材料等で覆い、ふんばりが効かないものにします。
抜爪術
爪は骨からじかにはえています。爪をとる手術がありますが、実際は指の第一関節の骨をすべて切り落とす手術です。動物愛護の観点からも、安楽死以外に方法がないというときのみしか実施はおすすめしません。